古本屋で思わぬ拾い物をしてしまいました。
榎本ナリコの「YOU」に連載していたものをまとまたもの。
2003年出版なので、「センチメント〜・・」も一段落したくらいの時のモノなんでしょうか。
おもしろいです。主人公はゴミだらけの部屋に住み、付き合ってる男はおろか、誰もそこには入れてもらえません。
そこへ、16歳の少年が訊ねてきます。彼は主人公が16歳の時出産した子供で、相手の男にひきとられ、ずっと会っていなかった息子。二人はゴミだらけの部屋で一緒に暮らし始める。
思いもがけず、ワタシの本棚の殿堂入りだ。榎本ナリコの本でははじめてじゃないかなあ。これはいいです。後書きでも彼女が書いてますが、「描き切れていない」ところが切ない。いい感じなのです。この話、このまま埋もれさせるのはもったいないなあ。
ドラマとかにならないかなあ。
榎本ナリコはエヴァの関連著作も見ても、ものすごく文章が書けるひと、というのがワタシのなかにあって。
いつか、小説書いてくれないかなあって思うのです。絵もすごくいいんだけど、きっと彼女の小説を読んだら私は虜になる。
どこかでみかけたら手にとってみてください。お奨めです。
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