ISBN:4062133008 単行本 石田 衣良 講談社 2006/02 ¥1,575
まだ読み途中なんです。短編集。
一作目を読んだ時点では「うー・・またハズしたかな・・。」って思いました。正直。
この作品の主人公は40歳。大手の広告代理店を退職し、元上司の会社に飛び込むもそこに馴染めず、退職。フリーのプロデューサーを名乗ることになる・・・。
これ、作者自身の経歴にダブりますね。
「人生の半分が終ってしまった。それも、いいほうの半分が。」
この一文を読んだ時、ちゃんと読もうと椅子に座りなおしました。
多分、物足りないと読む人もいると思う。この本は。
たまたま、今の私の状態とうまくフィットしてたんでしょう。
まだ3作くらいしかよんでいないんですが、本の本筋とは違う、石田さんの示唆めいた言葉に自分を照らして立ち止まります。
ああ、なんだろ。さっきまで読んでたときは何か、輪郭がつかめかけたんだけど。今こうして文に打つとすーっと逃げていっちゃうな。
人は誰もが生きることが大変なんですよね。
生きるためには働かなきゃいけない。専業主婦だって決してお気ラクなんかじゃないし、引きこもるにもスネをかじる親は老いていく。
いつまでも子供じゃいられない。
ふと気がつくと人生の折り返し地点に立っている。
私が本を読むのはそうすることで「生きることが楽になるから」なんですね。。自分でそれが今わかった。
他の誰かにとってはそれが「仕事」「家族」「女」「映画」「音楽」などいろいろなんだろうな。
いろんな人がいろんな「生きることが楽になる愉しみ」を持っている。千差万別でいいんですね。
私の本当の希(のぞみ)ってなんだろう。
「生きるのに必要なだけの収入を得る仕事を持ち、家族が健康で、そしていつも手元に本があればいい」
うわー・・・ちっさい。我ながら。
でも、本当に欲しいものって思いつかない。少なくとも、このどれかを失くしてその代償として与えられるものならいらないや。
まー、自分と相手の輪郭があいまいになるくらいのセックスがしたい!とか大金持ちになりたい!とか有名になりたい!とか思いつかないでもないですよ
でもさー。この歳になると、身の丈以上の夢や希望がその身体を焼き焦がすかもしれないと怯えるのかもしれない。
甘いジュースを飲むともっと咽喉が渇くように、己の欲望に限りがないことを体験的に知ることもできるようになる。
自分が自分の為に、「豊か」になりたくて生きていく。
石田衣良の小説は厳しさがないかもしれない。
でもわたしは彼が書く温かみとやさしさに溢れた言葉を信じてみたくなります。
現実主義者で皮肉屋よりも、多少、生きていくのは楽そうだから。
まだ読み途中なんです。短編集。
一作目を読んだ時点では「うー・・またハズしたかな・・。」って思いました。正直。
この作品の主人公は40歳。大手の広告代理店を退職し、元上司の会社に飛び込むもそこに馴染めず、退職。フリーのプロデューサーを名乗ることになる・・・。
これ、作者自身の経歴にダブりますね。
「人生の半分が終ってしまった。それも、いいほうの半分が。」
この一文を読んだ時、ちゃんと読もうと椅子に座りなおしました。
多分、物足りないと読む人もいると思う。この本は。
たまたま、今の私の状態とうまくフィットしてたんでしょう。
まだ3作くらいしかよんでいないんですが、本の本筋とは違う、石田さんの示唆めいた言葉に自分を照らして立ち止まります。
ああ、なんだろ。さっきまで読んでたときは何か、輪郭がつかめかけたんだけど。今こうして文に打つとすーっと逃げていっちゃうな。
人は誰もが生きることが大変なんですよね。
生きるためには働かなきゃいけない。専業主婦だって決してお気ラクなんかじゃないし、引きこもるにもスネをかじる親は老いていく。
いつまでも子供じゃいられない。
ふと気がつくと人生の折り返し地点に立っている。
私が本を読むのはそうすることで「生きることが楽になるから」なんですね。。自分でそれが今わかった。
他の誰かにとってはそれが「仕事」「家族」「女」「映画」「音楽」などいろいろなんだろうな。
いろんな人がいろんな「生きることが楽になる愉しみ」を持っている。千差万別でいいんですね。
私の本当の希(のぞみ)ってなんだろう。
「生きるのに必要なだけの収入を得る仕事を持ち、家族が健康で、そしていつも手元に本があればいい」
うわー・・・ちっさい。我ながら。
でも、本当に欲しいものって思いつかない。少なくとも、このどれかを失くしてその代償として与えられるものならいらないや。
まー、自分と相手の輪郭があいまいになるくらいのセックスがしたい!とか大金持ちになりたい!とか有名になりたい!とか思いつかないでもないですよ
でもさー。この歳になると、身の丈以上の夢や希望がその身体を焼き焦がすかもしれないと怯えるのかもしれない。
甘いジュースを飲むともっと咽喉が渇くように、己の欲望に限りがないことを体験的に知ることもできるようになる。
自分が自分の為に、「豊か」になりたくて生きていく。
石田衣良の小説は厳しさがないかもしれない。
でもわたしは彼が書く温かみとやさしさに溢れた言葉を信じてみたくなります。
現実主義者で皮肉屋よりも、多少、生きていくのは楽そうだから。
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